全体練習ばかりをしていたらなかなか気づけないことですが、しばらくの間自主練習にしていると見えてくるものがあります。
それは、『選手が目指しているもの』です。
全体練習だとチームの目標に合わせて、練習をしていくことになります。
そうなると自分で課題を考えることもあまりないですし、全体練習で出されるメニューの中で自分の課題を克服していくことには限界があることも…
でも自主練習にしていたら、チームが強くならないのでは?と思うのではないでしょうか。
選手がやる練習には内容がない
誰かが教えないといけない
実はこの考え方にチームが強くならない要素がつまっています。
選手に自主練習をやらせることで見えてくるものは、
考える力があるかないか
1人ひとりのモチベーション
目標
です。
選手の考える力
それまでに育った環境によって、選手の考える力というのは違いがあります。
スタートは選手一人ひとりの考える力を知ることです。
知ることで、1人ずつアプローチの仕方を変えることができます。
選手の考える力は必ずついてきます。
指導者としてできることは、選手の練習していることが目標とつながっているかどうかを選手に理解してもらうことです。
その話をする時も指導者が話すわけではなく、選手の考えを整理するための質問を投げかけていくので十分だと思います。
指導者視点のゴールではなく、選手視点でのゴールを一緒にイメージできると選手のレベルに合わせた質問ができるのではないでしょうか。
選手のモチベーション
時期
置かれている状況
怪我の有無
野球以外の要因
によって変わってくるものです。
モチベーション高く頑張っている選手は良いとして、
モチベーション低い or 下がってきている選手に関しては、何らかのアプローチが必要です。
とはいえ、やることは選手と話をすることです。
最終的に選手が目標に向かっていこうという気持ちに少しでもなれば良いと思います。
一回話したくらいでは、そういう気持ちにならないことも多々あります。
指導者自身がそこで何とかしようとするのではなく、時間をかけながら選手が前を向ける手伝いをできたら良いくらいに思って選手と関わっていきましょう。
選手の目標
選手の目標は、1人ひとり違います。
口に出していることと実際に思っていることが違う
何を目指しているかがわからない
そんな選手もいると思います。
でもそれは仕方ないことで、そのことをしっかりと理解することが指導者として必要なことだと思います。
指導者の方は勇気を出して、自主練習の時間を確保してみてください。
1ヶ月くらいすれば、チーム全員の本当のモチベーションや目標もわかると思います。
指導者に大切なのは選手を信じて待つことです。
我慢できなくなってしまって、途中でやめてしまっては元も子もありません。
ある意味1番成長しなければいけないのは指導者かもしれませんね。
道具と環境さえちゃんとあれば選手たちは上手くなります!
まとめ
実際に指導しているチームでも自主練習の割合をかなり高めにしています。
本当に自分次第というチームになっているので、選手の気持ち一つで試合の展開は大きく変わってきてしまいますが
1人の観客としては、試合を見るのがとても楽しいです。
そして、一年ごとに浸透してきているので少しずつ強くなってきています。
1番変わったのは指導者自身かもしれません。
押し付けるのではなく、共に考える。
一緒に考えるためには指導者が多くのことを勉強しなければなりません。
それを怠っていると選手は寄って来なくなります。
試合では指導者が選手を選ぶように、
練習では選手が指導者を選ぶチームというのもとても面白い気がしています。
強いチームを作るためにはチーム戦術だけでなく、選手が技術を高める練習も大切ということです。
守備練習もシートノックでやるより、個人で受けた方が本数も集中力も格段にアップしますね。
自分と向き合うことが選手を成長させます。
自分を知り、自分を高める。
これが結果的にチームを強くすることに繋がります。
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