右投げの野手の場合、【左足の前】で捕りなさい!と教わりませんでしたか?
兎にも角にも左足の前。
なんで左足の前なんだろう?と考えることもなく、プレーしていました。
その頃は、【左足の前】にこだわりすぎて体重移動がうまくいかなくなったり、膝が折れてしまったりしてしまうことが多かったように感じます。
高校の時はプレッシャーもあり、それが顕著に出てしまって、スローイングもおかしくなって自分を見失ってしまった時期もありました。
原点回帰
アフリカの子供たちと壁あてをしている時に気付かされたことがあります。
いくら教わった形で捕ろうと思ってもボールを捕ることができませんでした。
何のために、【左足の前】で捕るのか?ということを考えましたが、答えは出ませんでした。
そこで、守備って何のためにするんだろう?ということを考えてみました。
その答えは簡単で、アウトを取るためです。
アウトを取るために最善の選択をすれば良いと考えるようになってから、捕球のレパートリーが増えました。
ボールを捕って、投げて、相手に届けてアウトにすることまでを考えることにしました。
そう考えるようになってから、捕る形にこだわる必要なんてないんだと気づきました。
【左足の前】で捕ったところでセーフになってしまったら意味がありません。
どこの位置で捕ってもアウトにしたら良いんです。
アフリカの子供達が選ぶ捕球の仕方は、左足前ではなく捕りやすい位置で捕るということでした。
グラウンドに石がたくさん落ちていたり、整備されていない凸凹のグラウンドでプレーしているので、【左足の前】にこだわっていたらボールを捕ることすらできないということに気づかされました。
左足前捕球以外の選択肢
自分より右方向に打球が飛んだ時に【左足の前】で捕球するためには、ボールを追い越してから捕球しなくてはいけません。
それだったらスローイングのことを考えて、逆シングル(バックハンド)で捕った方が良くないですか?自分の左側に緩い打球が来たときに、【左足の前】で捕球した場合は普通にスローイングしたら良いと思います。
しかし、自分がトップスピードに近いスピードで走っていた場合に【左足の前】で捕球しようとすると勢いを止めてから投げないといけません。
それでセーフになってしまったら元も子もありません。
右足前シングルキャッチでランニングスローという選択肢も持っていたらどうでしょうか?
他の捕球の形を持っているだけで幅が広がりますよね。
【左足の前】がダメなのではなく、打球に合わせた捕球・スローイングを選べるような選手になるのが理想だと思います。
一人ひとり違うので、同じ打球でもアプローチの仕方が違って良いと思います。
自分ができる形でアウトをとっていってください!
選択肢を増やすために
捕球や送球のレパートリーを増やすためにも、キャッチボールや壁当てやノックの時からいろんな形にチャレンジしてみてください!
YouTubeなどで動画を見て、イメージをした上でプレーしてみると良いと思います。
最初はうまくいかなくても何度もチャレンジしていたら少しずつできるようになります。
動画を撮ったりしてみると改善点もわかって成長が早くなるかもしれませんね。
遊び心を持って、プレーしてみましょう‼︎
私も小さい頃から左足前捕球にこだわってきた人間でした。
でも指導の現場に立ったときに、なんでだろう?と考えた時に答えが分かりませんでした。
自分がわからないことを選手に教えられないと思い、様々な方法を試してみました。
アウトにするために捕ってるのに、左足前捕球じゃないとダメなんてことはないよな。
という答えに辿り着きました。
そこからはレパートリーも増えて、守備でも余裕が出てくるようになりました。
左足前捕球に縛られすぎていたのです。
みなさんはどうですか?
考え方を少し変えるだけで、見える世界が変わってくると思います。
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