日本の指導現場でよく聞くのは、「足を使って正面に入りなさい」という言葉。
ずっと疑問に思っていました。
特に少年野球から高校野球くらいまでではよく聞く言葉です。
足を使って正面に入ってみると
・捕るの難しい
・捕ることができても投げるの大変
それでも指導者の言う正面に入らないと、
・エラーした時に 雑 だと言われる
・言うこと聞かないと試合に使ってもらえない
という現実があると思います。
今すぐに皆さんがバックハンドにチャレンジしても、エラーすることが多いはずです。
それはなぜか?
最も簡単な理由は、今まで野球をやっていてバックハンドで捕ってきた回数が少ないからです。
今すぐにゴロ捕球(ノック)を100球したら、何球バックハンドで捕る回数がありますか?
ノッカーがそこまで左右に振らなければ、バックハンドで捕る回数はほぼ0に近いのではないしょうか?

バックハンドを使ってみる
まずは近い距離のゴロ捕球から、バックハンドを使う習慣を身につけていくと良いかなと思います。
エラーを気にしていたら上手くなりません。
それよりも上手くいった時のことを考えましょう!!
練習でチャレンジしながら自分の選択肢を増やしていきましょう!!!
高校時代の私は、ほとんどの球に対して正面に入って最悪でも体で止めてという守備をしていました。
完全にがむしゃら系守備でした。
今は、ショートを守っているとしたら40%くらいはバックハンドでボールを処理していると思います。
もしかしたらもっと多いかもしれません。
なぜそこまでバックハンドで捕ることを増やしたのか?
・バックハンドの方が処理しやすい球が意外と多い!!!
・送球のしやすさを考えた
内野手の1番の仕事は?
内野手の仕事はゴロを捕ることでも、体で止めることでもなく、
バッター(ランナー)をアウトにすることです。
それを念頭において守備をすると選択が変わってきました。
自分の体や能力に合わせたプレー選択ができるようになるのが1番大切ですね。
選択肢が増えること、最善の選択ができるようになることができればもっと野球が楽しくなると思います!!
内野をやっていて足の速いランナーがいたりすると、早く投げなきゃと思って焦って投げてしまうこともあると思います。
足の速いランナーといっても、全ての打球に対して焦って早く投げなければいけないわけではありません。
打球速度に合わせて、ランナーがベースに到達する前にベースにボールを届けてあげれば良いだけなんです。
どうしても焦ってしまう人は、打ってからファーストに届けるまで何秒ならどんなランナーでもアウトなのか考えてみてください。
まとめ
バックハンド(逆シングル)は決して雑な選択肢ではありません。
アウトにするために必要なことなんです。
そして、上手い選手ほどよく使います。
いつの間にかしょうめんに入ることが目的になってしまっていませんか?
アウトにすることが1番の目的だとして、その中で自分の持つ選択肢の名から選んでいけば良いです。
少し考え方を変えるだけで、上手くなる選手もいます!
ただ、正面に入るくらいのつもりで足を使うことは大切です。
アウトにするためにどうしたら良いかを常に考えましょう。
内野手の考え方についての記事を他にも書いています。
興味があれば、読んでください。

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